
すっかり冬になり、乾燥が気になる季節がやってきましたね。「メイクののりも悪くなっちゃって……もうどうしたらいいの!」という方も多いのではないでしょうか?
そういう時はぜひ、「クレンジング」を見直してみてください。日々のお手入れに乾燥の原因が潜んでいるかも…!?某化粧品メーカーに勤める筆者が、正しいクレンジングの知識についてご紹介いたします。
そもそもクレンジングって?
クレンジングとは、メイクなど油性の汚れを落とすことを目的としています。
油性のメイクは、水と混ざりにくく、水だけではうまく落とすことができません。そのため、クレンジングの多くは、油分と界面活性剤を配合しており、油分でメイクの油性の汚れを浮かせ、界面活性剤で落とすという仕組みになっています。
クレンジングはどうやって選べばいいの?
クレンジングには主に、5つの形状があります。
◆オイルクレンジング
洗浄力が強いため、しっかりメイクを落とす時に便利です!アイメイクなどの落としにくいポイントメイクも、きれいに落とすことができますね。ただ、油分も界面活性剤の量も他のタイプと比べて多く、お肌に必要な皮脂まで落としすぎてしまい、お肌が乾燥気味になってしまうことも…。
◆クリームクレンジング
手とお顔の間でクッションのような役割を果たしてくれるクリームタイプ。拭き取りタイプ、洗い流すタイプとどちらのタイプもあるので、好みに合わせて選ぶことができます。洗浄力もあり、オイルクレンジングよりは乾燥せず、しっとりとした洗い上がりが特徴です。
◆ジェルクレンジング
弾力のあるテクスチャーが特徴。洗浄力は比較的弱く、さっぱりとした洗い上がりなので、べたつくのが苦手……という方におすすめです。水性、油性、オイルフリーなど、様々なタイプがあるので、使用感の好みやマツエクの有無により選び分けることができます。
◆ミルククレンジング
ミルクのようなしっとりとしたテクスチャーのため、洗い上がりは乾燥せず潤いが感じられます。ミルクタイプはお肌への負担が少ない分、洗浄力も比較的弱めなので、ゆっくり丁寧にメイクとなじませるのがポイントです!
◆ローションクレンジング
水分をメインに配合された、液体状のクレンジングです。洗浄力はクレンジングの中で最も弱く、オイルフリータイプであればマツエクを付けている方でも安心♪ただ、コットンでふき取る際にはお肌をこすり過ぎないように注意が必要です!
クレンジングは『乳化』が大切!
この工程が抜けてしまっている人、意外と多いのです……。
【乳化とは】
油分に水分を加えることで、油分と水分が混ざり合い白く濁る現象のこと。フライパンを洗う時、水の上に油が浮いている.…なんていう状況を目にしたことはありませんか?油と水は非常に仲が悪いのです。
そこで、クレンジング料をつけたお顔を、指先に少量のお水をつけてくるくるとなじませることで、油分と水分が反応して混ざり合わせることができます!その結果、メイクやクレンジング料、汚れを残さず洗い流しやすくなるのです。
乳化をすることで、洗顔時間を短縮でき、こすらないで撫でるようにするだけで汚れを落とせるため、摩擦による負担を軽くすることができます。
クレンジングで重視すべきこと!
では、クレンジングをするときに、具体的にどのようなことに気をつければいいのでしょうか?重要なことをまとめました。
☑30秒で済ませるべし!
『メイクはしっかり落とさなくちゃ…ゴシゴシ…』と、つい時間をかけすぎてはいませんか?クレンジングの時間は、クレンジング料をお顔につけてから洗い流すまで、30秒で済ませるのがベスト!乳化をきちんとすれば、短時間でもすっきり洗い落とすことができますよ♪洗い残しはニキビなどのお肌トラブルの原因になりますので、鏡を見てすすぎ残しがないかしっかりチェックしましょう!
☑30度以下のぬるま湯で洗うべし!
お風呂が恋しくなる今の季節、つい熱いお湯で顔を洗ってはいませんか?熱いお湯は、本来お肌に必要な皮脂まで洗い落としてしまい、乾燥の原因になってしまうことがあるのです。そこで、目安にしたいのは30度!頬に触れてその温かさと同じくらいの温度です。ぬるま湯または水で洗い流すことによって、乾燥を防ぐことができます!
お肌をこすることは、美肌づくりの大敵です!短時間で、かつ低い温度で、こすらず丁寧に洗いあげることで、お肌への負担を最小限におさえることができますよ!クレンジングを見直すことが美肌作りの第一歩です♪