
『水毒』という言葉をご存知ですか?中医学で、体に余分な水分がたまっている状態のことを言います。
『水毒』は、むくみや冷え、こりといった不調、肌荒れやくすみなどを起こすと考えられていて、水分のとり過ぎや排せつ機能の低下が原因と考えられます。
ほかの症状としては、頭痛や疲労感、神経過敏、嘔吐などもあるんです。
むくみや冷えなんて日常のことだと思って軽視してはいけません。
なんと女性の約9割が水毒に陥っているとか。
「女性はもともと冷えやすく、そのうえ、水分を全身に送るポンプの役割をする筋肉量が少ないのが理由です。また、デスクワークが中心で運動不足のことが多いのも原因のひとつです」
あなたは大丈夫?<水毒だまり>セルフチェック
水毒だまりは下記でチェック!
1 トイレに行く回数が、一日に3、4回程度
2 ちょっと動いただけで、すぐ疲れる
3 髪にツヤやハリがない
4 実年齢より年上に見られがち
5 足や腰が重だるい
6 冷え症である
7 やせにくい
8 冷たい食べ物や、飲み物が好き
9 お風呂に入って、汗をかくまで10分以上かかる
10 生理痛や生理不順がある
11 健康のために一日に2リットル以上の水を飲む
12 フェイスラインがすっきりせず、顔のむくみが気になる
13 まぶたが腫れぼったい
14 のどが渇いたら、飲み物を一気に飲む
15 胃腸が弱い
<気になる診断結果はこちら!>
1~5が多い人は……【お疲れ腎水毒】
水分のろ過や排泄をつかさどる「腎」の機能が低下しているタイプ。トイレの回数は一般的に一日7、8回ですが、それ以下の場合は水毒が悪化している可能性大です。経路刺激で腎や膀胱の働きを促して。
6~10が多い人は……【冷え水毒】
体が冷えて代謝が悪くなり、皮下に水分がたまっているタイプ。代謝が悪いためやせにくく、血行も悪化して生理痛などの不調が出やすいのも特徴。体を温めることで水が動きやすくなります。
11~15が多い人は……【水とりすぎ水毒】
水分を必要以上にとって、体内に余分な水が滞っているタイプ。とくに気温が高くなるこの時期は、のどが渇くことで飲み物をがぶ飲みしがちなので、要注意。自分に合った水分の量、とり方が大切です。
では、水毒にならないように気を付けたいことは?
美容と健康のため、1日に水を2リットル飲みましょう!ということを鵜呑みにしてはいけません。
あまり運動をしない人は1日1リットルでも十分なのです。
一度に吸収できる量は100ミリリットルほどなので、がぶ飲みすると余分な水をため込むことに。水毒を防ぐために、水分補給は1時間おきを目安に「少しずつこまめに」とるのが鉄則です。
体に水を溜めこみ過ぎてしまうのは、体によくないということですね!
また、運動や半身浴で汗をきちんと出すことも大切です。
9割の女性が水毒に陥っているといわれている現代。
大きな病気ではないですが、プチ不調がよくある・続くという人は水毒の改善をしてみてはいかがでしょうか?
参照:@PRESS
(『からだの本 vol.01』 「むくみ、冷え、水太り……etc.水を出せば、美が入る 夏の水毒デトックス!」より)