デートにも!『シェイプ・オブ・ウォーター』は感動のラブファンタジー

Sally Hawkins in the film THE SHAPE OF WATER. Photo by Kerry Hayes. © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

第90回アカデミー賞®に最多13部門ノミネート!今、最も注目の映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のマスコミ試写会へ行ってきました。

『シェイプ・オブ・ウォーター』は”大人のファンタジー映画”とも”ラブロマンス映画”とも形容できる、観る者を不思議でとてつもなく美しい世界に連れて行ってくれる映画でした。愛のカタチを考えさせられる映画でもあり、ぜひカップルで観て欲しい作品です♡

3月1日(木)に全国ロードショーとなる話題作をいち早くお届け。さらに、来日したギレルモ・デル・トロ監督が記者会見で語った作品への想いも交えて、見どころと感想をご紹介します!

(C)2017 Twentieth Century Fox

STORY
1962年、アメリカとソビエトの冷戦時代、清掃員として政府の極秘機関に勤める主人公・イライザは、孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダと一緒に極秘の実験を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと”彼”の愛はどこへ向かうのか……

 

言葉がないことで真に繋がる心と心

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幼い頃のトラウマから声が出せない主人公・イライザは、毎日単調な日々を送る女性。起きて、お風呂へ入り、大好物のゆで卵を用意し、バスに乗って出勤……。たったふたりの友人とは手話で会話をし、特に不便もなく過ごしていたのですが、ある日イライザの人生を変える出来事が……。イライザの勤める政府機関に極秘で連れてこられたのが、人間ではない奇妙な生き物である”彼”でした。”彼”の神々しい姿に一目で心を奪われたイライザ。そこから、”彼”とイライザの秘密の交流が始まります。

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正直、”彼”の姿はあまりに奇妙で、たいていの人間は恐れて近づけないのでは、と思うほど。実際に、研究チームのメンバーは”彼”を手名付けようと暴力をふるい、「その泣き声が、気味悪くて仕方がない!」と虐待をしていました。そんな”彼”に自然と引き寄せられていくイライザは、言葉を話さないからこそ、目を真っすぐに見て、動きや表情を感じ、思いを伝えることができるのです。ふたりの心が通い合った瞬間は、本当に自然なものとして描かれていました。

イライザと触れ合っていくうちに、手話を覚え、レコードの音色を楽しむようになっていく”彼”。最初は奇妙と思っていたその姿も、気が付けば私たち人間と同じ”ひとつの尊い生き物”として思えるようになりました。イライザと”彼”との、声をもたないやり取りも微笑ましく、イライザが”彼”に寄せる恋心を応援したくなるほど!その後に待ち受けている試練では、イライザと”彼”の未来を心の底から願うようになっていました。

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人魚姫や美女と野獣、シザーハンズなど異種族同士のラブストーリーはこれまでもありましたが、『シェイプ・オブ・ウォーター』はそれらともまた違う物語に思えます。偶然出会ったふたりが、自然と惹かれ合い、恋に落ちていく、その自然な恋愛のカタチが当たり前のように描かれているからかもしれません。人間同士でなくても、むしろ美しいストーリー、それが「究極のロマンティックなおとぎ話」と称されている所以でしょう。

水の映像美と、それぞれの色に注目

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ストーリーの内容もさることながら、映像の美しさにも注目が集まる『シェイプ・オブ・ウォーター』。タイトルにもある通り、水中を表現した映像から映画は始まり、作中でイライザと”彼”の仲を深める各シーンでは必ず水が登場しています。水中を表現する撮影には苦労をした、とギレルモ・デル・トロ監督は話します。

「オープニングとクロージングでは、実は一切水を使っていない。部屋中を煙で充満させ、家具などのセットをすべて吊るして水中を漂っているように見せている。一方、バスルームのシーンは実際に水の中で撮影をしている」

このイライザと”彼”とのバスルームのシーンは、本当に感動的!声を発することのできないイライザと”彼”ですが、言葉なんかなくても全身で、あふれる喜びを表現しています。

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さらに、ぜひ注目してほしいのが作中の色使い。ほとんどが「青」「緑」、そしてつり合いをとるための暖色として「琥珀色」でできています。色に対するこだわりはひとしおだった、とギレルモ・デル・トロ監督。

「色は厳密に計算されている。イライザの家は青。他の人物の家は暖色。車とか未来的なものは緑。愛と血を表現するときのみ赤を使っている」

監督が話すように、「赤」は愛と血を表現するためだけに使われています。そして単調な日々を送っていたイライザが、映画後半では赤い服を着ているのです!それが作中でどのような意味を持つのか、もうお分かりですね。服装だけでなく表情や雰囲気まで鮮やかに色づいていくイライザが、とってもかわいくて愛おしく感じられます。

「どんな時代でも、愛は生まれる」

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時代設定は1962年冷戦時代のアメリカ。人種差別や不平等を感じ、核戦争の恐れがあり、ケネディが暗殺された時代。そして、宇宙開発競争でソ連を出し抜こうと必死になっている時代。『シェイプ・オブ・ウォーター』の舞台も、宇宙開発の研究チームです。

「1960年代のアメリカは、裕福で偉大な時代。一方で差別があり、人を信用するなと言われていた時代。現代と一緒だ」

とギレルモ・デル・トロ監督。ストーリーの舞台に選んだ1962年は、ラブストーリーを描くのにふさわしいとは言えない時代です。それでもその時代を選んだ理由には、大きなメッセージがありました。

「恋愛にはひどい時代だが、それでも愛は生まれる」

「困難な時代だからこそ、おとぎ話として語れば人々が聞く耳を持ってくれると思った。また、1962年はテレビが出てきて映画業界が衰退した時代でもある。この時代を選んだのは、私の映画に対する愛も表現している」

監督が言うように、現代は恋愛だけでなく人と人とが繋がることが困難な時代なのかもしれません。だからこそ、イライザと”彼”の真っ直ぐすぎる心、そして本当の意味での繋がり合いがとても輝いていて、うらやましく思えるほどでした。


日本時間で3月5日(月)に発表となるアカデミー賞®で、作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・脚本賞・作曲賞・編集賞・衣装デザイン賞・美術賞・撮影賞・音響編集賞・録音賞と、史上最多13部門でのノミネートを果たしている『シェイプ・オブ・ウォーター』。

映画の最後、ストーリーテラーが”愛のカタチ”を語るのですが、イライザと”彼”の愛、この映画のすべてに流れる愛、そして自分と自分の大切な人との愛を思い起こさせ、あたたかい涙をこらえきれませんでした。あなたはどんな愛のカタチを感じることができでしょうか?

日本では、3月1日(木)全国ロードショーです。”ファンタジー・ロマンスの傑作”と称されるこの感動を、ぜひカップルで味わってみては♡

『シェイプ・オブ・ウォーター』THE SHAPE OF WATER
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/

(C)2017 Twentieth Century Fox

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