アカデミー賞『脚色賞』受賞!映画『ブラック・クランズマン』見どころ3つ

BlacKkKlansman

2019年3月22日(金)に全国公開される映画『ブラック・クランズマン』は、ブラックムービーの巨匠スパイク・リー監督が手掛けた超・話題作。2月24日(現地時間)、米国ロサンゼルスで開催された91回アカデミー賞授賞式で『脚色賞』を受賞し、そのスピーチも大きな話題になりました。

人種差別問題を背景にしながら、ときにコミカルに、痛快に描かれる本作は、誰もが楽しめるストーリー。今回は、そんな映画『ブラック・クランズマン』の見どころをご紹介します♡
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① 実話に基づくストーリー

サブ1+

作品の舞台はアメリカ、コロラドスプリングスの警察署。主人公ロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は同署で初めて、アフリカ系アメリカ人の刑事となった人物です。彼は電話で、KKK(※)と接触し、「会う」約束を取り付けることに成功します。黒人がKKKに会うことなんて可能なの!? ロンは電話でのやり取りを担当し、白人の刑事フリップ(アダム・ドライバー)が彼らに会う……つまり、“ふたりでロンを演じる”ことで、潜入を試みようとするのです。

『ブラック・クランズマン』は、そんな前代未聞のストーリー。ちょっと信じられませんが、これ、なんと実話なんです。ブラックムービーの巨匠スパイク・リー監督が手腕を振るい、人種差別問題への痛烈なメッセージを放っています。

※クー・クラックス・クラン。「白人至上主義」を掲げるアメリカの秘密結社。犯罪行為に手を染める過激な思想を持つ者も所属していることが。

② オシャレな70’sカルチャー

サブ5+『ブラック・クランズマン』では人種差別問題が描かれているものの、エンターテインメントとしての魅力もたくさん詰まった作品です。女子ならまず、そのファッションに注目♡

Costumeヒロイン、パトリス・デュマスを演じたトップモデル、ローラ・ハリアーは「ずっと70年代を舞台にした作品に出演したいと思っていました。当時のファッションや音楽、映画が大好きなんです」と、その世界観に共感。さらに「ファッションは、パトリスのことを理解するための手段でもありました」とコメントしています。

また音楽も映画を構成する大切な要素のひとつ。本作は、登場人物の感情と音楽が見事にリンクしていて、ストーリーをより表情豊かに見せてくれるのです。黒人は音楽とともに生きてきた……、そんな歴史さえも感じられる圧巻の演出です。

③ スパイク・リー監督の思い

Netflix Gallery 2017 0258v2 by Jason Bell+先日開催された第91回アカデミー賞の授賞式で、『脚色賞』を受賞した本作。スパイク・リー監督は受賞後のスピーチで、自身のルーツを踏まえながら母や祖母、祖先への思いを次のようにコメントしています。

(要約)「私たちの祖先は奴隷となり、この土地で朝も夜もないほど働き続けました。
祖母は、母親(曽祖母)が奴隷だったにも拘わらず大学を卒業しています。そして社会保障給付小切手を50年間も積み立てし、最初の孫である私をニューヨーク大学の映画学科に入れてくれたのです。
私は祖先を、この国を作り上げたすべての人たちを称えます。今日の私たちは先祖たちとつながっているのです」
参照:Watch Spike Lee’s Oscars 2019 Speech for BLACKkKLANSMAN(YouTube)

実は監督、第88回(2015年)で名誉賞を受賞したにも関わらず、俳優部門へのノミネート20名が2年連続、全員白人だったことに抗議し授賞式をボイコットした経験が。映画人としての名誉より、人種差別問題と闘う姿勢を示した“信念”が体現されたエピソードのひとつです。

本作はエンターテインメントとして楽しめるだけでなく、日本人にとって、人種差別を身近な問題として捉えるきっかけのひとつになることも間違いありません。


『人種差別』という問題を、日本人が本質的な部分から理解することは難しいかも知れません。でも本作をとおしてそれらを身近に捉えたり、私たちの日常に潜む身近な差別について考えを深めるきっかけになるはず。ストーリーに引き込まれあっという間に過ぎ去ってしまう135分間と、エンドロールにまで託されたメッセージをしっかり受け止めたい……、そんな作品です。

ブラック・クランズマン
bkm-movie.jp/
サブ4+3月22日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:スパイク・リー
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライバー、ローラ・ハリアーほか
配給:パルコ

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