
「図書館戦争」「植物図鑑」などで知られる有川浩作品の中でも、1、2を争うほど評価が高い『旅猫リポート』。現在世界16か国で翻訳されている世界的ベストセラーがついに映画化、10月26日(金)全国ロードショーとなります!
主演には、福士蒼汰、そして猫のナナ。ナナの声を演じるのは高畑充希。さらに、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、竹内結子……と豪華俳優陣が集結しました。
この秋注目の『旅猫リポート』の試写会へ訪れた&Lady編集部のK(アラサー女子)が、映画の見どころをご紹介します。7回泣いた、本当に素敵な作品です!
やさしさ100%なのに泣ける

©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社
『旅猫リポート』はとにかくやさしい映画。登場人物はみな心があたたかく、”悪者”は一人もでてきません。さらに猫が主人公ということで、「ハートウォーミングなほっこりする映画なんだろう」……そう思っていると、面食らうかもしれません。
確かにやさしさ100%で愛にあふれている物語なのですが、本当に泣けます(詳しくはネタバレになってしまうので書けないのですが……)。編集部Kは序盤から数えて7回泣いてしまいました。数えられている分で7回なので、多分もっと泣いています。
家族の優しさ、友との絆、どんな状況でも相手を思う心の強さ、大切なものを守る覚悟、そして猫がみせるまっすぐな愛……目には見えないけれど、美しくピュアな”それら”が物語の随所に散りばめられています。”それら”に出会うたびに涙があふれて心が浄化され、最後には幸せな気持ちで満たされる、そんな作品です。
情景がとても美しい

©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社
富士山、海、菜の花畑、七色の虹。快晴の朗らかさ、雨の日の寂しさ。
美しい景色がたくさん登場する『旅猫リポート』ですが、それらの景色が心理描写と見事なまでにリンクし、物語をより色濃く印象付けます。
その美しい場所場所で、「綺麗だね、ナナ」と優しく語りかける悟の声、「そうだね」と生意気に答えるナナの声、ふたりの心が通い合っている姿にまた癒されるのです。
ナナのツンデレが魅力的

©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社
ツンデレな態度にクスっとさせられたり、ジーンと胸に響いたり、本当に可愛いナナ♡そして、猫だからこその損得勘定や利害関係を全く無視した鋭い言葉に、人間として気づかされる部分も多く、可愛いだけで終わらない魅力がナナにはあるんです。
さらに、ナナの演技が本当に素晴らしい!有川浩作品の傑作といわれながらも、実写化は困難とされてきた『旅猫リポート』ですが、天才猫・ナナの登場により映画化できたそう。皮肉たっぷりに人間を見る眼や、窓の外を眺める哀愁漂う背中、「猫にこんな演技ができるの?」と正直驚きを隠せませんでした。
大切な人を大切にしたくなる映画

©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社
家族や恋人など親しい人だからこそ、感謝の気持ちを伝えていなかったり、少しぞんざいに接してしまったりしてしまいませんか?
『旅猫リポート』は、ナナと悟、悟と叔母さん、悟と悟の友人たち……すべて悟の親しい人たちで繰り広げられる物語ですが、「ありがとう」「ごめんね」「〇〇がいてくれて良かった」「〇〇のおかげで幸せ」という言葉が交わされています。
華やかな生活では決してないけれど、大切な人と”ちゃんと繋がっている”と実感しながら生きることって幸せなんだろうなあ、としみじみ。さらに、物語がラストを迎えたとき、家族や友人、恋人……大切な人だからこそ”きちんと大切にしたい”と強く思える映画です。
10月26日(金)から公開となる、映画『旅猫リポート』の見どころをご紹介しました!
感動して泣けることはもちろんですが、ナナの可愛さと福士蒼汰さんのかっこよさにも癒されて、アラサー女子は確実に心のデトックスができるはず♡
「最近彼氏とうまくいっていないなー」「仕事で失敗してへこんでいる」「なんだか人生にもやもやする」……そんな心がお疲れ気味の人に、ぜひ観ていただきたい映画です。
余談ですが、編集部Kは試写後すぐに本屋さんへ駆け込み、原作をゲットしました。それくらい心に残る作品です♡
映画『旅猫リポート』
2018年10月26日(金)全国ロードショー
http://tabineko-movie.jp/#/boards/tabinekokansou