
桜の開花予想が気になる時期。しかし2021年は、昨年に引き続き、コロナ禍でのシーズンインとなりそうです。どんなふうに桜の季節を楽しめばいいのか、全国の男女1,198名に調査(※)をして分かった、コロナ禍でのスタンダードをご紹介します。
※情報提供元(外部リンク):【コロナ禍で悩める2021年の花見事情】調査結果 なんでも酒やカクヤス調べ/株式会社カクヤス
お花見「するべきではない」が45%!
日本人にとって、春の楽しみのひとつが『お花見』。しかし昨年から続くコロナ禍では、その楽しみ方にも変化が見られます。
調査によれば、コロナ禍以前にお花見をしていた人たちは「たいていしていた」と「必ずしていた」が70%以上。いかにたくさんのひとたちが、お花見を心待ちにしていたのかが分かります。
しかし2021年は、緊急事態宣言が解除されたとしても、お花見を「する」と回答した人が32%に激減! 「お花見をしたいが自粛する」と「しない」人たちを合わせた『やらない派』 が45%にまで達し、『する派』を上回る結果となりました。
また「マスコミの報道次第」「人目に触れないように、ひとりでこっそりと」という記述回答も得られました。お花見の自粛が、新型コロナウイルスへの感染を避ける目的だけでなく、他人からどう思われるかを気にすることにもつながっているようです。
花見についてどう思うかを質問してみたところ、「やるべきではない」が45%で、「感染対策を行えば、やってもよい」の33%を上回りました。このアンケートが行われたのは2月後半のこと。1都3県の緊急事態宣言が再延長されたことで、この開きはさらに大きくなっている可能性があります。自分事としても他人事としても、今年のお花見には消極的な姿勢が伺えます。
お花見は“こぢんまり”がキーワード
ではコロナ禍でのお花見とは、いったいどのように楽しむ形になるのでしょう?
コロナ禍以前のお花見では、半数以上が宴会を行っていましたが、今年はそれを控える傾向にあります。食事中の会話が飛沫感染リスクを高めることがわかった今、飲食を伴うお花見は避けるべきだと考えている人が多いようです。
また、これまでは「一人でお花見をする」という意見は少数派でしたが、今年は約2割の人が「一人で」と回答。「夫婦二人で」「犬と」という記述もあり、身近な人とこぢんまりと楽しむのが、ニューノーマルなお花見だと言えそうです。ほかにも
「お花屋さんで桜を買って、自宅に飾って家族で飲み会」
「ネットで、地方の名産料理やつまみなどと銘酒をお取り寄せ。少し豪華なものを用意して、家で動画をみながらエアー旅行(花見)をする」
「友人とはオンライン飲みで、ホテルの豪華なテイクアウトやデリバリー、通販などで盛り上がる」
という今年ならではの工夫をして、お花見を実現させる人の意見も、数多く寄せられました。
お花見のとき、感染対策はどうする?
もしお花見をする場合でも、新型コロナウイルスへの感染対策は必須です。
調査によれば
●戸外で行う
●マスクやフェイスシールドをつける
●人数を絞る
●アルコール消毒等を持参する
●飲食を控える
という、すでに日頃から実践されている外出時のコロナ対策が中心に挙げられています。
対策の中のどれかひとつを実践するのではなく、いくつかを組み合わせてより万全な対策をすることが有効。自分にとっても他人にとっても安心・安全なお花見を目指したいですね。
お花見に対する厳しい意見も…
調査の記述回答では、お花見のあり方についての厳しい意見が見受けられました。
「桜の下でブルーシートを敷いて宴会という形式自体、やる意味がわからない」
「花を静かに愛でるだけで十分。日本のようなどんちゃん騒ぎの花見は、欧米ではその習慣がなく、奇異に思われる」
「家族とならよいが、会社勤めをしているなら、絶対に複数人での花見は止めてほしい」
長引くコロナ禍で、さまざまな価値観が浮かび上がってきました。お花見が日本の春を象徴するイベントだからこそ、自分以外の人にも配慮をして楽しめるよう努めたいものです。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
調査期間:2021年2月18日(木)~2月23日(火)
回収サンプル数:1,198名