
「おはよう」や「お疲れさま」など、普段から恋人にかけている何気ない言葉。こちらから声をかけることも大切だけど、長く続いているカップルが意識しているのは「相手を受け止める」挨拶でした。どんなやり取りがふたりの絆を深めるのか、ご紹介します。
①相手が起こしたアクションを見逃さない
たとえば、彼氏から「いま家に帰ってきたよ」とLINEがあれば、「おかえりなさい」とまず伝える。彼女が作ってくれたご飯を食べるときは、「いただきます」「ごちそうさま」と必ず口にする。行動に対してそれを受け止める言葉があると、相手は「自分の存在を喜んでもらえる」という実感を得られます。「帰ってきたよ」と言っても無視して別の話題を出されたり、ご飯を作っても何もいわずに箸をつけられたり、言葉がないのは自分の向ける気持ちが一方通行のような寂しさを感じるもの。
そして、「ごちそうさま」と言われたら「どういたしまして」とひとこと返すのも、相手の気持ちに応えることになります。「言って良かったな」「言われてうれしかったな」とお互いが感じることで、より言葉をかけようとする気持ちが強くなるのですね。
コミュニケーションは、相手が起こしたアクションを見逃さないこと、受け止めることでよりお互いに向ける関心が深くなります。心が向いていることを伝えるのは言葉です。相手が見せてくれる関心をスルーしないように、まずは自分から声をかけていきたいですね。
②必ず言葉にして伝える
心が向いていることを伝えるのは言葉ですが、「いちいち口にするのが面倒くさい」「言わなくてもわかるだろう」などと自分だけの了解でやめてしまうと、そこでコミュニケーションは途切れます。伝わっていると思うのはあくまでも自分の感じ方であり、相手がどうかは確かめないとわかりません。「言うのが恥ずかしい」と黙って過ごしてしまう人がいますが、その姿を見て恋人が寂しさを感じているのだとしたら問題です。思っていることは、言葉にしないと伝わりません。「言わなくてもわかるだろう」ではなく、「わかると思うけれどあえて伝えていく」のがお互いの愛情を育てるために大切な姿勢です。
細かい気持ちを言葉にするのが難しいときは、「ありがとう」から始めてみるのもひとつの方法。「おかえり」と言われたら「ありがとう」と返すだけでも、相手は自分の気持ちを受け止めてもらえた実感を得られるので安心します。伝えようとする姿勢を忘れないことが、相手の愛情を置き去りにする危険を防いでくれます。
お付き合いが長く続いているカップルは、「言わなくてもわかる」のをあえて口にすることで普段から気持ちを確かめる機会があり、ふたりが心を揃えているのがよい関係を築いている秘訣だといえます。言わないことは、受け止めていないのと同じ。一方がそれでは相手も心を開けず、信頼関係は育ちません。まずは相手が起こすアクションを見逃さないように、しっかりと関心を向けることを忘れずにいましょう。