結婚式の保険とは?災害大国×コロナ禍で役立つ超・基礎知識

The girl in a wedding dress with her back holds a bouquet of flowers in her hand , wedding photo, body

大型台風などの自然災害や新型コロナウイルスの影響で結婚式の延期やキャンセルが集中する度に、「『日程変更料』や『キャンセル料』が高すぎる!」という新郎新婦の声が取り上げられます。そしてその話題と併せて持ち上がるのが『結婚式の保険』というキーワード。一体その実態は? どのくらい頼りになる制度なのかをご紹介します。

結婚式という“契約”のリアル

Calendar page full of appointments canceled because of the covid-19 coronavirus pandemic結婚式直前に日程の見直しが行われると『日程変更料』や『キャンセル料』を支払わねばならないことがあります。見直しする理由はさまざまですが、近年特に話題になるのは、

●公共交通機関がストップする大型台風
●新型コロナウイルスの感染拡大

の2つです。

「超大型台風が来るから、結婚式を延期したい」「『緊急事態宣言』が出されたから、日程を延期したい」という場合、結婚式場の配慮によって『日程変更料』を支払わなくてもよかったというケースは、実際にあります。しかしそれは、あくまでも“結婚式場側の配慮”です。式場によって、対応に差があることは当然。「配慮されて当たり前」という新郎新婦の認識は通用しないのです。

また延期ではなくキャンセルの場合には、キャンセル料がかかることがほとんどだとも覚えておきましょう。「キャンセル料が高すぎる!」「高いキャンセル料が払えないから、結婚式は決行する」という新郎新婦の声が上がると、ときには「自然災害で諦めるのに!」と結婚式場側の対応が疑問視されるケースが見られます。しかし“契約”は、遂行されるもの。結婚式場の運営は慈善事業ではありませんから、それを責めるのはお門違いだと言えるでしょう。

適用条件が勘違いされがち!?

woman holding red heart, health insurance, donation charity concept結婚式の日程変更料やキャンセル料が話題になるのと時期を同じくして、「万が一のキャンセルに備えて、『結婚式の保険』に入っておくべき」という意見も見られるようになりました。“万が一”に備えて加入しておくのが『保険』ですが、台風や新型コロナに起因するキャンセルにおいては

●気象庁からの特別警報発表
●自然災害による家屋・家財の損壊
●ご不幸や医師による指示・診断

が認められない限り保険が適用されないって知っていましたか?

特に勘違いされやすのは新型コロナウイルスの場合。緊急事態宣言やイベント自粛要請を受けた結婚式のキャンセルは補償対象外となるんです。ではこのとき、どんなケースで保険は適用されるのでしょう? 具体的に見ていきます。

まずは自然災害に起因するもの。

☑ 気象庁からの特別警報発表

tropical hurricane approaching the USA.Elements of this image are furnished by NASA.保険が適用されるのは、結婚式が開催される当日、前日、または前々日に、気象庁からの特別警報が発表された場合です。このとき特別警報の対象地域は、結婚式場の所在地と被保険者の居住地に限定されます。

また『○○特別警報』という名称で発表されるのは、大雨、暴風、高潮、波浪、大雪、暴風雪の6種類です。

☑ 自然災害による家屋・家財の損壊

search and rescue火災・破裂・爆発・風災・水災・雪災・地震等により、新郎新婦が居住している家屋やそこの家財に100万円以上の損害が生じた場合に保険適用となります。ただし家屋が半壊未満であったり、100万円未満の家財損壊は保証対象外です。

次に、新型コロナウイルスに関連する適用条件をチェックしてみます。

☑ ご不幸や医師による診断・指示

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条件は主に3つ。

①身内(両親・兄弟姉妹)やご本人のご不幸

②身内(両親・お子さま)やご本人の7日以上の継続入院

③式当日の入院、医師による待機指示

どれも“医師”による診断や指示が必須であり、特に③の場合、自己判断や保健所からの指示では保険が適用されません。新郎新婦が感染者と接触した可能性があり、自宅待機している場合も対象外となるのです。罹患していない(陰性)の場合も、もちろん補償はありません。

また「新郎新婦の祖父母の感染による死亡・7日以上の入院」「父母の結婚式当日の自宅待機指示」も対象外となっていることに注意しておきましょう。

――このことから「台風による影響が“心配”」とか「コロナが“不安”」という新郎新婦の思いは、『自己都合』とみなされることが分かります。適用条件を正しく理解して、保険を利用してください。

こんなピンチでも保険適用!

Wedding Reception Hall Table Setting

新型コロナウイルスに限らず、シーズンによってはインフルエンザの流行が考えられたり、入院が必要な大ケガなどの可能性が常にあります。そんなとき保険は必ず役に立ってくれるはずです。

またキャンセルの補償だけでなく、当日にありがちなトラブルにも対応してくれることがほとんど。

●結婚式場の設備・備品を破損、汚損した

●貸衣裳を破損した

●式の開催中、ゲストが救急車によって救急搬送された

●式の後、当日中に新郎または新婦が発病などを理由に入院した

など。着慣れないドレスやタキシードで立ち振る舞いが上手くいかず、衣裳を破損してしまったり、お酒を飲んで盛り上がり過ぎた結果、設備の備品をうっかり壊してしまった……なんてことが「あり得ない」とは言い切れませんよね。


結婚式の保険は、安心と安全を確保してくれるありがたい制度。年々増える大災害や新型コロナウイルスの収束時期が見込めない今こそ、利用しておきたいものだと言えるでしょう。

※補償内容は、保険会社や契約内容ごとに異なります。

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