
新しい職場に初出勤するとき。これから上手くやっていけるのか、どんな人たちと一緒に働くのか……、緊張と不安を感じる人も多いはず。同時に「職場には何時に着けばいいのかな?」「何を持っていけばいいのかな?」など、迷うことも多いでしょう。そこでここでは、転職経験のある男女500人に『転職初日の不安』についてアンケートを実施しました。
※情報提供元(外部リンク):【転職初日に不安だったことランキング】男女500人アンケート調査/株式会社ビズヒッツ
転職初日に不安だったことは?
まず「転職初日に不安だったことは?」と聞いてみました。
1位:人間関係・職場の雰囲気(340人)
『職場の人間関係や雰囲気』に不安を抱えている人が圧倒的に多い結果となりました。求人内容や面接だけではわからないことだけに、心配になるのも納得です。中でも「高圧的な人がいないか」「今ある人間関係の中に入って行けるか」を心配している人が多いよう。
また11位(6人)には『教育係がどんな人か』も入っています。人間関係の中でも特に身近な存在になる『先輩』についても、不安を感じている人がいることが分かりました。
「働いている方の年齢層が高かったので、うまく馴染めるか不安でした」
「前職で怖い上司に耐えきれず退職したので、転職先で同じような人がいないかが一番不安でした」
「仕事よりも人間関係に不安がありました。多少仕事がハードでも人間関係が良好だと続けていけそうだから」
2位:仕事ができるか(78人)
未経験の業種・職種に転職するときには、「仕事を覚えられるか」「周りと同じように仕事ができるか」を不安に思う人が多いようです。特に若い世代にはキャリアチェンジを望む人が多いこともわかっています(既報)。
一方で、技術・スキルを見込まれて転職した人は「もしスキルが通用しなかったら」と不安を感じているようです。
「ちゃんと会社に貢献して働けるか不安でした」
「未経験の職種だったので、本当にできるのか不安だった」
「この会社でうまく仕事ができるか、前の会社でのスキルは通用するのか」
3位:上手く挨拶・自己紹介ができるか(25人)
転職先での自己紹介は、第一印象に関わること。そのため「いい印象を与えられるか」と心配になっている人がいるようです。明るくハキハキと、礼儀正しく話すのが基本。名前に加えて『前職の経歴』『趣味や特技』などを簡潔に伝えるのがオススメです。
「誰からあいさつすればいいのか」
「挨拶でいい印象を与えられるかどうか」
「初日のあいさつをどうするか。短すぎても長すぎても良くないと思い、当日まで迷っていた」
転職初日の出社時間は?
続いて「転職初日は、始業何分前に会社に着きましたか?」という質問をしてみました。
1位:30分前(165人)
2位:15分前(120人)
3位:20分前(91人)
結果は、始業時間の30分前に出社した人が最も多く165人。全体の約3割を占めました。
会社によって、“ちょうどいい”出社時間は違います。中には「あまり早く来られても対応できない」「始業時間は9時だけど、実際は8時半には集まっている」など、その会社のルールや文化があるはずです。ですから、事前に出社時間を確認しておくのがよいでしょう。
また、勤務先が高層オフィスビルの場合、ビル内の『エレベーター渋滞』によって遅刻してしまう可能性も。混雑具合も聞いておくと安心です。
「もっと早く着くはずでしたが、緊張し過ぎてバスを乗り間違えてしまい、この時間になりました」(5分前に到着)
「早く行き過ぎても迷惑だと思ったので」(15分前に到着)
「何かあってもいいように、普段より時間に余裕を持って行きました」(30分前に到着)
「早く来るように指示がありました。社風が古く、早く来る人はできる人扱いみたいです」(50分前に到着)
「その職場では新人になるので、やる気を見せつけるため」(1時間前に到着)
転職初日に準備したことは?
最後に「転職初日のために、準備したこと」について尋ねました。
1位:身だしなみ(155人)
服を新調したり美容室に行ったりして、清潔感のある身なりにして初出勤を迎えた人が多いことが分かりました。スーツをクリーニングに出したり、靴を磨いたりして、手入れをした人も多数。
服装に清潔感があると、自分自身も自信をもって会社に向かえるのではないでしょうか?
「製造業から販売職への転職だったので、化粧の仕方を勉強したり、制服に合う靴や出勤時の鞄を新調しました」
「身だしなみ。髪型を短くし、スーツと革靴と鞄を新調、髭を剃った」
「前職は制服で、転職先はオフィスカジュアルであったため、オフィスカジュアルの洋服や靴を調べ、買いに行きました」
2位:筆記用具やメモを揃えた(71人)
職場が筆記用具を支給してくれれば問題ありませんが、何もなかったときのためにベンとノートくらいは持っていくのが安心です。中には「使いやすいお気に入りのノートを購入した」という人もいました。
「最低限の筆記具は必ず持っていきます」
「殴り書き用のノートと、整理用のノートを買った」
「何も用意されていないと仮定して、文房具は借りずに済むようにいろいろ準備した」
3位:職場の下調べ(47人)
会社のホームページやSNS、求人サイト、クチコミサイトなどを見て、会社の方向性や社風を再確認してから初日に臨んだ人が多いようです。スムーズに会社になじみ、仕事に慣れていくための下準備と言えるかも知れません。
「HPで社長や写真に写っている人の顔を覚えた」
「会社の公式サイトや口コミサイトをもとに、社風や事業内容について改めて確認した」
これらの回答が集まった一方で、「準備したことはない」と答えた人も125人と多くいました。
転職先での不安ごとは、仕事内容そのものよりも人間関係にまつわる項目が多い結果となりました。まずは笑顔や謙虚さなど、第一印象がよくなる振る舞いを心がけるのがよいかも知れません。
【調査概要】
調査対象:転職経験者
調査日:2021年4月2日~6日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性346人/男性154人)