
「スキルアップしたい」と思っていても、何をすればいいのかわからないという人はいませんか? ここでは、働く男女500人に聞いた「スキルアップのためにしていること」(※)をご初会します。
●まずは回答者の属性を確認
男女比は、女性が約6割と優勢。年代別にみると30代と40代を合わせて約7割になっています。
※情報提供元(外部リンク):【仕事のスキルアップのためにしていることランキング】男女500人アンケート調査/株式会社ビズヒッツ
目次
7割がスキルアップに取り組んでいる!
まず初めに「スキルアップの努力をしていますか?」という質問をしてみました。
回答者の約7割が「している」「まあしている」という結果になり、「働きながら、時間を見つけてスキルアップに取り組んでいる」という人がほとんどでした。
一方で「あまりしていない」「まったくしていない」という人からも「何かしたいが、何もできていない」「仕事に慣れてきたら、パソコンスキルなどを身に着けたい」という声が上がっています。つまり、今はできていないがいずれは……と考えている人が多いと言うことでしょう。
積極的かつ計画的に学び、活かす
次に「スキルアップのためにしている(した)」ことを尋ねました。
1位:資格取得
資格取得の目的は主に「仕事に役立てるため」「昇進や昇給につなげるため」「箔をつけるため」など、さまざま。中には業務の幅を広げる目的で、現在の仕事に直結しない資格を取得する人もいるようです。
また、転職を見据えて資格取得を目指している人もいました。
「ケアマネジャーの資格取得のため、毎日勉強している」(40代女性・訪問看護師)
「会社に資格援助の福利厚生があるので、それを利用し、資格の取得に努めている」(30代男性・メーカーの総務課)
「医療事務の資格を持っていますが、新たに介護事務の資格を取ろうと勉強中」(50代女性・医療事務)
2位:仕事に役立つ勉強・情報収集
現職に直結する知識や技術の習得に努めている、という声が多く寄せられました。また、業界動向やトレンド・他社商品などについて情報収集を行っている人も。
テキストや関係書籍を購入して勉強したり、専門サイトやYouTubeを利用して知識を深めているようです。
「取り扱っている商品についての勉強をして、お客さんの問い合わせに迅速に回答できるようにしている」(20代男性・商社の営業事務)
「使用ソフトを使いこなすために本やネットで調べてスキルアップができるようにしている」(30代女性・イラストレーター)
「法改正など情報収集」(40代女性・コンサルティングの事務職)
3位:パソコンスキルの向上
「パソコンスキルを向上させる」という意見の中でもダントツに多かったのが、オフィスワークには欠かせない“エクセルの勉強“でした。仕事を効率化させるために、関数やマクロを独学で学んでいる人が多数いるようです。
市販のテキストや動画サイトなどを利用すれば、独学でも知識を深められるが特徴です。
「エクセルを使いこなせるようにしている」(40代女性・卸売の事務)
「パソコン関係。使わざるを得ない状況で、頑張ってやっている」(40代男性・メーカーの営業職)
「YouTubeのExcelの使い方動画を見ながら実際に使って覚えたりしている」(40代女性・データ入力)
4位:セミナーやスクールへの参加
看護師やソーシャルワーカー、理学療法士など、医療機関で働いている専門性の高い職業の方の回答が多かったのが「セミナーやスクールへの参加」によるスキルアップ。業界の動向を知ったり、知識や技術のアップデートをするために、定期的に参加している人が多いようです。
またプログラミングやWEBデザイン、ライティングなど、新しい仕事を始めるためにスクールに通ったり、オンライン講座・オンラインセミナーを活用しているという人もいました。
「外部研修へ定期的に行っている」(30代男性・病院相談員)
「研修会に参加し、常に新しい情報を取り入れています」(30代男性・病院の管理栄養士)
「オンライン受講で仕事に必要な知識を学んでいる」(30代女性・美容関連の事務、営業)
5位:語学を学ぶ・向上させる
語学学習の中でも圧倒的に多かったのは、やはり英語。海外営業や接客業、翻訳、英会話講師など、日常的に英語を使う職種の方による回答が目立ちました。
またTOEICのスコアや英語のスキルが、給与や昇進に関わるため勉強しているという人もいるようです。
「TOEICを毎年受験」(20代女性・免税店店員)
「YouTubeを使って、英語のリスニング力や、会話表現を学んでいる」(40代女性・子供英会話講師)
「日常英会話の勉強」(30代女性・教育支援業の受付事務)
スキルアップ→収入アップを目指す人々
最後に、なぜスキルアップしたいのかを聞いてみました。
1位:収入アップしたい
スキルアップしたい理由の1位となったは「収入アップしたい」という回答です。
資格の取得等が評価に結びつく会社であれば「スキルアップしよう」というモチベーションが高まります。また仕事内容の難易度が上がったり、量が増えることで昇給するというパターンも見られるよう。
フリーランスとして働く人たちからは「仕事の効率を上げ、多くの案件を担当できるようにして収入を上げたい」という意見がありました。
「現在の状況を変えて、収入アップに繋げたい」(20代男性・公務員)
「スキルアップすれば商品が売れて、自分自身の査定評価にも直結するから」(30代女性 ・アパレル販売)
「資格を取ることで、会社から手当てが出るので」(60代以上男性・ITエンジニア)
2位:転職を見据えて
「もっとよい仕事を見つけるため」という回答が寄せられています。これは「転職活動の際、どのように働いていたかを文章や面談で話すより、資格があると強みが伝わりやすい」という考え方。
また、転職ではなく「社内の希望部署に異動したいから」という答えもありました。
「仕事を失っても、スキルがあれば再就職しやすいから」(20代女性・一般事務)
「いつでも転職できるよう準備するため」(30代男性・自動車メーカーの技術職)
「将来転職が必要になったとき、スキルで差別化すれば有利に転職活動ができると考えています」(40代男性・食品会社の研究職)
3位:効率アップのため
スムーズに仕事を進めたり、ラクに仕事をこなせるようになるためにスキルアップを図る人もいました。「ショートカット機能を覚えたい」「エクセルとマクロのスキルを習得中」というように、具体例が挙がったのが特徴的です。
「仕事のスピードを上げて早く帰れるようにしたいから」(20代男性・会社の営業事務)
「よりよい作品を効率的に生み出したいから」30代女性・イラストレーター)
「仕事のスピードアップをするためです」40代女性・データ入力)
「スキルアップしたい!」という理由はひとそれぞれ。自分自身の目的達成のために必要なことを見極めて、着実に前進していきたいですね。
【調査概要】
調査対象:現在お仕事をしている方
調査日:2021年9月25日~26日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性307人/男性193人)