
韓国の首都ソウルは、日本人の海外旅行先人気ナンバーワン。ゴールデンウィークや夏休みに、韓国旅行を予定している人も多いのではないでしょうか?
距離も近く、時差もない韓国ですが、これから韓国旅行を予定しているなら気を付けたいことがあります。それはキャッシュレス化が日本よりもはるかに進んでいるということ。
観光旅行に行く際も、この点に注意して、スムーズなそしてお得なお買物ができるようにしましょう。韓国のキャッシュレス化の現状と旅行前に準備しておくべきことについてご紹介したいと思います。
韓国のキャッシュレス化の現状
クレジットカード、デビットカードそして交通系カードでのキャッシュレスの支払いが少しずつ拡大しているとはいえ、日本ではまだまだその比率はおよそ20%ですが、韓国ではなんとキャッシュレスによる支払いがおよそ90%にも達しているそうです。
韓国でキャッシュレス化が進んでいる大きな理由の一つは、政府の主導により、クレジットカードでの支払いを取り扱うことが物販、レストランその他各店舗に義務付けられているということです。
一定の年商を超える場合は、デパートや専門店はもちろん、コンビニやタクシーそして個人商店においてもクレジットカードでの支払いを可能としています。むしろ、現金NGというお店も多く、日本人の女性にも人気があるファッションタウン東大門でも「現金が使えない」というお店が増えているようです。韓国ファッションをたくさん買おうと楽しみにして行ったのに、現金が使えず買えなかった……なんていうことにもなりかねませんね。
そしてまた国民に対しては、一定額以上のカード利用者に対する所得税減税や高額宝くじの購入権などの特典も設けられているそうです。
日本ではなんとなく小額の支払いにはクレジットカードの使用を躊躇する人が多いかもしれませんが、韓国では逆にそういう場合であってもクレジットカードでの支払いが奨励されているようなのですね。
韓国旅行にはクレジットカードを準備!
そこで、韓国旅行に行く前には、必ずクレジットカードを用意することをおすすめします。ほとんどどのカードが使用可能なのですが、メジャーなカードであるVISA、MASTER、JCBを1枚持っていれば大丈夫でしょう。
さらに、韓国で特徴的なのは、中国の国民カードとなっている銀聯(ぎんれん)カードの利用が可能ということです。銀聯カードとは中国国内の銀行が発行しているものですが、韓国では中国からの観光客に対応するためにほとんどすべての店舗でこのカードを使用することができるようになっています。
日本ではこの銀聯カードは、三井住友銀聯カード、ANA銀聯カード、MUFG銀聯カードなどが発行されています。ディープな観光を目指す方は持っていってもいいかもしれません。
ウォンの両替は必要最低限に
いくらキャッシュレス化が進んでいる韓国とは言え、地方の市場や屋台などでは現金支払いが必要となります。
日本円を韓国通貨ウォンに両替するのには、事前に日本の銀行あるいは海外通貨両替所で換金しておくことも可能ですが、韓国国内で両替するよりも手数料が高く設定されているようです。
到着した韓国の空港の両替所を利用するのがおすすめ。日本で両替するよりも有利だといわれています。繁華街に行けばさらに安い手数料での両替ができるところもあるようですが、初めてでそこがどこなのかを探さなければならないのであればその時間を考えると空港で両替してしまった方が賢いでしょう。
3日間滞在であれば3千円程度から、多くても1万円ほどを現金化しておけば十分。韓国は欧米と違いチップ文化はないといってもいいので現金が必ず必要というケースは少ないですから。
滞在期間や旅行の目的にもよりますが、クレジットカードがあるのであれば、あらかじめ用意する現金は少なめでも大丈夫です。万一の時はクレジットカードでキャッシングということも簡単にできます。
日本の各地の空港からほんの1~2時間で訪れることができる韓国。ソウルの繁華街であれば日本語が通じるところも多いですね。
しかし外国であることを忘れずに、何事にも慎重に、買物などでの支払いの際も金額を良く確かめて、あとで驚いたりすることがないようにしてください。ちなみに、おおよそ1000ウォンが100円です。
キャッシュレス化が進んでいる韓国、スターバックスのいくつかの店舗では現金での支払いはできないとなっているなどということもあるようです。※すべてのスターバックスではありません
そのほかにもキャッシュレス決済を求められることがあるようです。なにか目的の買物がある方はそのお店では現金支払いができるのかどうかなど事前によく調べたほうが良いかもしれませんね。楽しい観光とショッピングができますように!