
付き合いはじめた頃は優しかった彼氏。最近はすぐキレるようになって、怯えながら接してしまう……。好きな人に恐怖心を抱くのは悲しいことですが、男性が怒りやすくなるのは「甘え」が原因なこともあります。
キレやすい彼氏にはどう向き合えばいいのでしょうか。
最初は「いい人」を演じてしまう心理
たとえば、もともと短気な性格の男性であっても、好きな女性と交際を始めるときはそんな自分を抑えて笑顔で接するように心がけます。まだお付き合いの期間が浅い間は、彼女に好かれたい気持ちが強いのでどこかで「いい人」を演じてしまうのですね。
ですが、一緒に過ごす時間が長くなると、そばにいること、愛されていることが当たり前になり、少しずつ「素の自分」が戻ってくるようになります。それまで我慢していた小さな不満などが見過ごせなくなり、怒りを表に出すことを隠さなくなるのですね。「これくらい言っても大丈夫だろう」のような「甘え」があることで、自分の態度が彼女を傷つけることに、彼氏は気が付きません。
最初は「優しくて思いやりのある人だな」と思っていた彼氏が、だんだん怒りっぽくなった。昔は何も言われなかったことでも、すぐに文句をぶつけられるようになった。その変化についていけないのは、好きになったときとのギャップが激しいからです。
恐怖で萎縮すると、言いなりになる
怒りをぶつけられると、当たり前ですが恐怖を感じますよね。「こんなことをするとまたキレられる」「従わないと怒られる」と彼氏の機嫌をとるような行動が中心になり、嫌だと思ってもそれを口にすることができずにストレスが溜まるお付き合いになります。
暴力を振るわれることがなくても、心が萎縮するとまともなコミュニケーションがとれなくなります。そして、自分に逆らわない彼女を見ることで、彼氏のほうは自分の態度に問題があることに気づかず、“支配”のような関係がずっと続くことになります。
「怖い」「嫌だ」と思っても、それを口にできないことで彼氏の言いなりになってしまい、関係は悪化するばかりです。キレやすい彼氏には、まず「その態度がストレスであること」を気づいてもらう必要があります。
「まともな関係を築きたい」と伝える
たとえば、約束の時間に少し遅れそうなことをLINEしたら、「俺を待たせて何をやってるんだ」とキレられる。それだけで会うのが憂鬱になりますが、実際に怒りをぶつけられたときが自分の気持ちを伝えるチャンスです。
「遅れそうなことはきちんと伝えた」「待たせて悪いと思っている」のに、「待たされる自分」の怒りを一方的に向けられるのは理不尽ですよね。彼氏に知ってもらうのはまずこの部分です。
「あらかじめ伝えているし、謝ってもいるのに、どうしてそれ以上不満をぶつけるのか」、そして「そんな態度をとられると会うのがつらくなるし、悲しい」と自分の感情をしっかりと伝えることが、彼氏に今の自分がおかしいことを知ってもらうきっかけになります。
その上でまだ「待たせるお前が悪いんだろう」などと彼氏が返してくるときは、距離を置くのが正解です。「今のあなたと一緒にいるのはつらい」こと、「私はまともな関係を築きたい」ことを伝えることで、今の悪い連鎖を断ち切ることができます。彼女が実際に自分から離れることで、彼氏は今の自分を振り返る時間を持つことになります。「悲しい」「まともな関係を築きたい」という彼女の気持ちを、改めて考えるようになるのですね。
自分が関係に変化を見せることで、彼氏のほうも変わらざるをえなくなります。恐怖心は放置するのではなく、嫌だと思うことをきちんと伝える姿勢で彼氏と向き合いましょう。
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彼に怒りを感じた時、その下にある悲しみを伝えることで喧嘩は防げる
彼氏に対して「怖い」と思ってしまうと、感情が不安定になり幸せなお付き合いから遠ざかります。怖いと思えば思うほど、自分の気持ちを伝えることが難しくなりますが、今の関係を放置しても決して良い結果にはなりません。
「こんなお付き合いは悲しい」と、彼氏に理解してもらいましょう。