恋愛疲れを感じたときに読みたい。ちょっと元気がもらえる恋愛小説5選

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「恋愛に疲れた……」そんな風に、うまくいかない恋愛に疲れてしまうこと、誰にでも経験があるのではないでしょうか?恋愛がうまくいかないときに、うまくいくために一生懸命努力しても空回りしてより疲れてしまう……そんなときは一休みすることが大切です。

熱いコーヒーでも淹れて(あるいはアルコールでも)、ゆっくり本でも読んでみてはいかがでしょうか。読んだあとにちょっと元気が出そうな恋愛小説を5つご紹介します。

『ホリー・ガーデン』江國香織

2004年に直木賞を受賞し、また小説以外にも絵本、詩集、翻訳と幅広く活躍されている江國香織の1994年の作品『ホリー・ガーデン』

登場人物は、恋愛そして人生についてそれぞれ自分なりの考えを持っているようですが実はとても不安定です。特に主人公の女性は過去の恋愛のわだかまりからあえて特定の恋人を作ろうとしません。その事を親しくしている幼馴染みの同性の友人から厳しく非難されますが、笑ってやり過ごします。一方その友人も、堅実な恋愛をしているようで実はその心は揺れ動いているのです。主人公は深入りしてしまった年下の彼氏と別れようと思った矢先に、相手から先に別れを告げられひどく動揺します。そして、自分でもどの気持ちが自分の本心なのか分からなくなってしまっていまう……。

恋愛においては、誰しもが揺れ動く自分の心を持てあましどうしていいのか分からなくなってしまいます。しかし、そうであっても何らかの決着を着けなければ前へ進んで行けないのです。『ホリー・ガーデン』は、読んでいるうちに登場人物のそれぞれに感情移入してしまって「頑張れ」って応援せずにはいられなくなるはず。

ホリー・ガーデン (新潮文庫) 江國香織

『光の帝国 常野物語』恩田陸


吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、直木賞と数々の受賞歴を誇る人気作家である恩田陸の、1994年から1997年に『小説すばる』に連載された作品『光の帝国 常野(とこの)物語』

超能力者の一族の話です。普通の人には見えないものが見えたり、絶対不可能なことができたり。シュールな展開に、「??」と不思議な気持ちになったり、話の展開についていけなくなるかもしれませんが、SF小説と思って読んでいきましょう。ストーリーを理解していくと、”人間の心の奥底の一番きれいなところ”を表現するにはこういう描写が必要なのだということがわかるはずです。

最終章のふたりの帰還のところまでくればたとえ謎が残っていたとしても心打たれることでしょう。誰と誰の恋愛が描かれているというのではありませんが、読み終わったあとに深い愛に包まれているような気がします。

光の帝国 常野物語 (集英社文庫) 奥田陸

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文


2014年に、福士蒼汰と小松菜奈により映画化された『僕は明日、昨日のきみとデートする』の原作の小説。

こちらもSF小説調の男女のスレ違いのストーリーです。筆者は、小説は読みましたが実は映画を見ていません……公開されている動画でダイジェストは見ましたが映画館には行きませんでした。何故なら、小説を読んでいるだけでも涙で文字が滲んで読めなくなってしまったのに、映画館で見たりしたら号泣してしまい、みっともないというか周りの方にご迷惑になってしまうと思ったから……というのが理由です。

20歳そこそこの男子が、初めて真剣に好きになった女の子と、お互いに気持ちを通わせながら二度と会えなくなるなんてなんという辛いことか。またそれがわかっていながら、会いに来ずにはいられなかった女の子の気持ちもなんといとおしいvことか。何度読んでも泣けます。

ファンタジーノベルではありますが心洗われる2014年の作品です。疲れているとき、あえて泣いて心をデトックスしてみてはいかがでしょうか。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) 七月隆文

『最終便に間に合えば』林真理子


1986年の直木賞受賞作、新元号「令和」の有識者懇談会のメンバーにもなっていた林真理子の『最終便に間に合えば』です。

恋愛の裏側を描いている作品と言えましょうか。男のこずるさと女の狡猾さ(?)が見えくる、林真理子らしい作品です。

一方的に男のことだけを言いますと、かつて付き合っていたときは自分勝手でわがままでしみったれで、でもその女性は自分とは別れられないだろうとたかをくくっていたのです。そして別れた後で7年ぶりに再会した今でも、どんなに状況が変わっても、昔付き合っていた女性はまだ自分の思い通りになると考えているのです。そんな男性のこずるさというか、幼稚さというかがよく感じられる作品です。

たいていの男は、多かれ少なかれ幼稚なところがあります(筆者は男性です)。どんな男もそんなに違いませんよ。今恋愛疲れをしている女性は、女性だからこそ深刻に考えすぎているということもあり得ます。だからもっと軽く行きましょう。そう考えればちょっとは心も晴れてくるかもしれません。

新装版 最終便に間に合えば (文春文庫) 林真理子

『愛がなんだ』角田光代


岸井ゆきのと成田凌により映画化される『愛がなんだ』(2019年4月19日公開)。「完全一方通行の愛」というテーマになっていて、映像で表現される主人公のちょっと行き過ぎな愛情が見どころです。

好きになってしまったら一途に追い続けずにいられない、そんな28歳OLの恋物語です。しかし相手の男性はOL女性のことを実はそれほど好きでもないのに、食事をしたり一夜を共にしたり……ひょっとすると両想いなんて幻想なのではないかと考えさせられるストーリー展開に惹きこまれてしまいますね。

この主人公を応援するか、冷めた目で見つめるか、いろんな楽しみ方がありそうです。「彼氏が最近冷たい」「彼氏と会えなくて寂しい」と悩んでいる女性などは、好きな気持ちにとにかく真っ直ぐな主人公の女性に励まされることがあるかもしれません。女の子の心理、人と人との交わり、さらにさまざまな物事を見つめる的確な視線で読者を魅了し続けるこの小説は、直木賞作家角田光代の2003年の作品です。

愛がなんだ (角川文庫) 角田光代

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「恋愛に疲れた……」という女性にぜひ読んでほしい恋愛小説をご紹介しました。

心が疲れるのはそれだけその恋に真剣な証拠です。でも、恋愛での疲れや悩みは、それを抱え続けていると、どんどん気分が落ち込んでしまいます。

まずは自分をいたわることが一番。たまには恋愛小説を読んでリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?小説の世界に入り込むことで、主人公に共感して励まされたり、恋愛を客観的に見つめることができたり、きっと今の恋愛に新たな視点を与えてくれるはずですよ。

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