
数え年33歳が女性の大厄です。その前年32歳の年、そしてその後の34歳の年も、前厄(まえやく)、後厄(あとやく)として気をつけなければいけません。
▼厄年についてはこちらで詳しく解説!
アラサー女性が気にしたい…厄年とは。何歳のとき?厄払いはした方がいい?
心がけ次第で乗り切れるとも思うかもしれませんが、せっかくですから神様仏様にもおすがりしてみてはいかがですか。ここでは、厄払い、厄除けに是非とも訪れてみたい関東の神社、お寺をご紹介します。
寒川神社/神奈川
5世紀に時の雄略天皇から神への捧げものを贈られたとされる、1600年を超える歴史を持つ由緒ある神社です。その後も、長く朝廷そして鎌倉幕府、徳川幕府の庇護を受け、当時の相模国一の神社とされてきました。戦国武将も帰依し、特に名将武田信玄が奉納したとされる兜が残っています。八方除(はっぽうよけ)、つまりあらゆる方角から身に降りかかるすべての厄災から守ってくれるという神徳があり、厄払いの祈祷を受けようとする人々が全国から訪れるのです。
そしてもう一つ重要なのは、この寒川神社は強力なパワースポットであるということです。夏至、冬至、春分、秋分、この自然界においてとても大事な二至二分のすべてに、太陽はこの寒川神社の上を通過します。さらに春分、秋分においては、そのパワーラインは富士山を経由して遠く島根の出雲大社に届いているのです。これがあらゆる厄災を払ってくれるということに信憑性を与えているわけです。
【厄払い御祈願】
受付:午前8時から午後5時
御祈願料:中式3,000円以上、大式5,000円以上、当座式10,000円以上 などです
所在地:神奈川県高座郡寒川町宮山3916
アクセス:JR相模線宮山駅より徒歩約10分
鹿島神宮/茨城
新年1月1日早朝、皇居神嘉殿の南庭の仮屋にて、天皇陛下は束帯に身を包み四方拝をなされます。そこにて拝される神社は、伊勢神宮(伊勢市)、氷川神社(さいたま市)、上賀茂神社・下賀茂神社・石清水八幡宮(以上京都市)、熱田神宮(名古屋市)、香取神社(千葉市)、そしてこの鹿島神宮です。天地四方の、土着の神々と、高天原の神々への新年の挨拶をなさるのです。この神社の神が、神話の時代からこの地を治めていたというあかしです。
御祭神は建御雷(タケミカヅチ)です。天照大御神の命を受けて、大国主命よりこの国を譲り受け、いわば日本の建国に大いに貢献された神様です。こちらもまたパワースポットとしても有名なのですね。この鹿島神宮からスタートして、皇居、明治神宮、寒川神社、伊勢神宮、高千穂神社(宮崎県)が一直線に並んでいて、太陽のパワーが集約される場所とされています。こんな鹿島神宮ですから、厄払いにもピッタリです。
【厄払い御祈願】
時間:朝8時半から夕方4時半
初穂料:5,000円からとなっています
所在地:茨城県鹿嶋市宮中2306-1
アクセス:JR鹿島線鹿島神宮駅から徒歩約10分、東京駅から高速バスにて鹿島神宮バス停へ(所要2時間)
阿佐ヶ谷神明宮/東京
伊勢神宮勧請のこちら阿佐ヶ谷神明宮。12世紀の終わり頃に、伊勢宮川から持ち帰られた霊石を安置しており、この霊石は今でも御神体として祀られています。
そして日本で唯一、この神明宮のみで行なわれている御祈祷方法が八難除(はちなんよけ)です。年齢からくる厄年の災い(厄除)、方位や地相・家相を犯したことに起因する災い(八方除)、その他数ある災難厄事すべてを取り除くものです。八百万の神々の最高神ともいえる天照大御神のご加護の下に、帰依する人々の幸せを願い、併せて招福の御祈祷もしていただけます。
【御祈願】
受付時間:朝9時から夕方4時半
御祈願料:予式3,000円以上、小式5,000円以上、中式10,000円以上 などです
所在地:東京都杉並区阿佐谷北1-25-5
アクセス:JR中央線阿佐ヶ谷駅より徒歩約3分
佐野厄除け大師/栃木
古く平安時代に藤原氏によって創建され、江戸時代には幕府の庇護を受け繁栄しました。10世紀末に、天台宗の総本山である比叡山延暦寺の最高位、天台座主となった、高僧良源、後の慈恵大師、またの名を元三大師(がんさんだいし)が祀られており、それが厄除け大師の名のもととなっています。元三大師が夜叉となって、疫病神を退散させたときの姿である角大師を描いたものが魔除けの護符として家々に貼られたのです。それから、この元三大師は厄除け大師とされ、古くよりこの惣宗官寺にも祀られて、佐野厄除け大師と呼ばれるようになりました。
年末年始にはテレビのCMでも有名なこのお寺。なんと正月三が日だけでも50万人以上の方々が参拝に訪れます。元三大師のご利益もあります、この惣宗官寺で厄除け祈祷を受けてみましょう。とってもアットホームな本堂があり、また境内には美術的価値の高い東照宮社殿があったりと、訪れるだけでも興味深いお寺です。
【御祈祷】
受付時間:朝8:20から夕方4:40
祈祷料:3,000円、5,000円、10,000円となっています
正式名称:春日岡山転法輪院惣宗官寺
宗派:天台宗
所在地:栃木県佐野市春日岡山2233
アクセス:JR両毛線佐野駅より徒歩約15分、東武佐野線佐野市駅より徒歩約10分
http://www.sanoyakuyokedaishi.or.jp/
成田山新勝寺/千葉
10世紀、平将門の乱を鎮めるために、弘法大師空海手彫りの不動明王像をいただいた僧正寛朝が、目的をはたした後もこの地、下総国公津ヶ原にとどまり、朱雀天皇より神護新勝寺の寺号を下賜され開山したのが「成田山新勝寺」の始まりです。江戸時代には庶民の参詣が盛んとなり、また当時の人気歌舞伎役者市川團十郎が帰依し、「成田屋」を屋号としたことから一層その知名度が上がりました。
当時、印旛沼ではうなぎがよく獲れ、名物として成田山への参道にうなぎ屋が軒を連ねていたのです。今でもその名残は残っていますね。
厄除け祈祷の行なわれます釈迦堂は、1858年(安政5年)に建立された元の本堂であり、国の重要文化財となっています。この由緒ある釈迦堂で、不動明王様の慈悲の心により、厄災を取り払いお守りいただけるようにお願いしましょう。
【御祈祷】
受付時間:朝8時から午後3時半まで 釈迦堂にて
祈祷料:7,000円、12,000円となっています
正式名称:成田山金剛院神護新勝寺
宗派:真言宗
所在地:千葉県成田市成田1番地
アクセス:京成成田駅またはJR成田駅より徒歩約10分
関東にあるおすすめの厄除け神社・お寺についてご紹介しました。これで、神様仏様のご加護もいただけること間違いありません。「厄年かあ……憂鬱だなあ」と考えながら3年間を過ごすのなら、厄除けへ行ってスッキリした気持ちで過ごしたいですよね。
さあ、健康に気を付けて、自分に関わる人々との調和を大事にして、これからも前を見つめて元気に歩んで行きましょう!